国府新宿(北)・
石神台・月京
であった出来事
「大磯町史 8 別編 民俗(編集発行大磯町2001年)」
「大磯町史民俗調査報告書1〜3(編集発行大磯町1997年他)」
「大磯町史民俗調査報告書3 国府の民俗3 国府本郷・国府新宿・石神台地区」
「大磯町文化財調査報告書第27集むかしがたり(昭和62年初版)」
「資料室だよりvol.1」No.5/1986.1(大磯町立図書館郷土資料室 佐川和裕)」より


国府中学校の山 長坂はここから山に入り虫窪の先まで続いていた。
46 月京のキツネ 長坂「狐のチョウチンと祝言」
馬場から西の方、月京の浜勘あたりから長坂の方を見ると狐火が見える。最初一つだと思うと二つ見え、二つだと思うと四つ見えるというように倍にふえていくのだという。狐はすぐそばにいるので怒ると悪さするが、ほめると火がふえていく。 ちょうど、チョウチンがいくつもあるように赤く見える。山裾に一列に点々と長くつながって見えるときは狐の祝言という。要旨 (話者:馬場 山田一男さん/明治41年生)「大磯町文化財調査報告書第27集」P53
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46 月京(国府中学校)の狐火 狐の祝言
われわれがよく立ち上がりじぶんによ、よく、中学校の上の道路にね、雨が降りそうになんとね、降りそうだ、雨がシッポシッポ降 ってんとか、そういうそうな晩によ、キツネッペ、キツネッぺってね、狐の火のことをキツネッペっていうんですよ、それがね、ずうっと鈴蘭のようにね、火がつくのよ。それがね、ぱっと消えんと思うと、ずっと今度こっちの方へぱっと、そういう。今度こっちへぱあっと。よく、キツネッペ、キツネッぺって。「ああ、今日は雨が降んで、狐のあれだ、祝言だ」と。で、いうようなこともあって、 事実、狐の祝言だかどうだか知らねえけど、そうだね、年中ありましたね。だから、きてえ(奇態)だなあ、きてえだなあって、そういうあれだあ、疑問に思うんだけんど。(話者:新宿、明治38年生、男性)「大磯町史民俗調査報告書2/P178」
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47 石神台鬼沢(鬼ヶ窪?) 石神台の鬼「国府祭のよもぎの由来」
石神台を上がっていくと、鬼沢というところがあるですよ。昔よ、やっぱり鬼が出て、へえ、連れてかれちゃったけどなんて。藤蔓にぶらさがってて、鬼は知らないで行っちゃって。そしたら、鬼はまた探しにきて、ヨモギの中に隠れてて、ヨモギの匂いでわかんなかった。だから、コウノマチ(国府祭)、ショウブとカヤとヨモギを混ぜて、お六所神社でみんなに配るじゃありませんか。そういうとこから。(話者:国府新宿/明治38年生、男性)「大磯町史民俗調査報告書3」P238