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長者町 東町
山王町 神明町

であった出来事

「大磯町史 8 別編 民俗(編集発行大磯町2001年)」
「大磯町史民俗調査報告書5(編集発行大磯町1997年他)」
「大磯町文化財調査報告書第27集むかしがたり(1987年初版)」より

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長者町 足添付近
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三沢川 ゴーリキイナリ

5 長者町のキツネ 花水川 狐の嫁入り

ここいらへんではないけれど、花水川では狐の嫁入りってあったんだってね。狐の嫁入りが通ったあとは、ヨシ(葦) がちゃんとねてるって。姿は見えないけれど。(話者:西小磯 大正六年生まれ 女A)「大磯町史民俗調査報告書4/P231」

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6 東町松下の大蛇 高麗山から出てきた大蛇

東町の東のはずれ、松下と称したあたりには、葦(よし)が人の丈ほどあって密生していた。この葦が密生した中に、帯状にねぶいた跡があって、これを見た人は、高麗山から大蛇が出てきて歩いた跡だという話をきいたことがあった。要旨(山王町 飯田重雄さん/明治34年生)「大磯町文化財調査報告書第27集」P60

7 22 化粧坂 八坂神社のヒトダマ 「 二回見た人魂1943年、1945年

人魂はね、自分、二回経験をしています。第一回目はね、終戦後ね、火薬廠行ってたでしょう。 火薬廠行ってたときにね、残業の引き継ぎやってね、普通、七時の交替だけんども、(その日は残業のため、少し遅くなって八時ごろだった) 大磯にね、化粧坂か、井戸があんでしょう。あっこに。あすこの門くれえまで来たらね、ちょうど踏切のところね、山の方から海にずっとね、このくれえ大きかったね、人魂が。それで、もう一回はね、自分が地曳きやって、夜ね。 昔は、魚が、月の出だとか、暗くなんとか、時によって魚がくる。 それで、夜中の二時ころ起きて、それで、海岸へ行ったらね、ちょうど八坂神社から、海と、お天王さんの上の方から海の方へとね、 ちょうど同じようだったね。ちょっと尾を引くみてえにね。そしたら、そのあしたかね、その近所から、ばあさんが亡くなりました。 これだけは、この人魂だけは、自分、二回見ましたから。 ※話者が昭和17、8年ころと戦後に見た。海岸で見た人魂は、八 坂神社の松の木から海へ向かって飛んだ。 「ああ、人魂だな」とすぐにわかったが、あまり怖くなかったという。(西小磯 大正3年生まれ男)「大磯町史民俗調査報告書4/P233

8 三沢川のゴーリキイナリ

三沢川のところのオイナリサンは、ゴーリキイナリと言って狐がよくとり憑くという。隣のおじいさんに憑いたことがある。人が通ると吠えた。それで拝んでもらって、オアゲを持って狐を返しに行く。途中、絶対に振り向いてはいけない。(要旨/話者不明)「大磯町文化財調査報告書第27集」P54

4 10 14 NCRのお稲荷さん「狐のとっ憑くオイナリサン」

狐にとっ憑くってのは、ぼんやりして、大きな声で怒鳴ったりなんかすんだよね。ほいでオガミヤが来てさ、おっ憑かせんだあね。どこの狐へったって、だいたい分かるんだよ。大磯にね、その当時はね、滄浪閣の前からバイパスがあんでしょ、あそこにね、一本松てえとこがあんだよ。あすこのオイナリサン(14)とかね。それからNCRね、あすこにもあった、オイナリサン(4)が。それともう一つはね、高田公園から千畳敷へ行く道にあんだよ。

ヤマノオイナリサン(10)てのが今でもある。だあ、オガミヤサンが来てね、拝んでさ、その人を連れて行くんだよ。アブラゲ納めて、うしろ向いちゃいけねえだ。まっつぐ帰って来なさいっていうことで一緒に帰ってくんだ。うしろ振り向くとよ、また狐が来るからよ。で、ほかにね、オイナリサンもだいたい祀ってあんだ。下町ってえことはね、漁師町に多いんだ。だけんどそういうところのお狐さんはいねえんだよ。その三ヶ所だけ。(話者:南下町 真間正太郎さん/明治41年生)「大磯町文化財調査報告書第27集」P54

「娘にとっ憑いた話」

狐に騙されたことはないけんど、道の端なんかにある、そういうオイナリサンがとっ憑いてきて、 惑わされる人があるなんてえのは聞いたことがある。信心者の人が行って、「あー、この娘は狐がとっ憑いてん」へったら、「うちの娘に狐がとっ憑いてんことなんて絶対ねえ」へって。「そんじゃ、これを見てごらんなさい」と信心する人がかけてものを見ると、狐の毛がとっついていた。 とうとう、この家は、その信心者を信用しなかったもんで、はなすことができないで、おなかんなかのものも亡くっちゃって、その娘さん死んだへえ話は聞いた。(話者:長者町 石井シヅさん/明治32年生)「大磯町文化財調査報告書第27集」P54

土橋のお稲荷さん

土橋のお稲荷さんのところで長者町に住む人がだまされて、魚を取られた。そのお稲荷さんのところでは二、三回同じような話を聞いている。大正時代のころの話である。(話者:明治三十八年生、男性)「大磯町史民俗調査報告書5/P224

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